にかける

  プロ司会者として、そして人に何かを伝える者として、日ごろから心がけている事をお話します


 
大嫌いな司会者

 今日まで何とか大きなクレームももらわずに、この仕事を続けてくる事ができ、お手伝いしたカップル数も500を超えた。曲がりなりにも話す事を商売にしていると、どうしても他人のしゃべり方が気になって仕方がない。

 テレビなど見ていて一番嫌なタイプの司会者は、一言発する度に【あー・うー】と言いながら考える人。たぶん癖になってしまっているのだと思う。聞いていてイライラしてくる。有名な人に特に多い。しゃべりを頭にまとめてから話せと言いたくなる。

 そして話に妙な抑揚があり、唄うようにしゃべる人。誰もが話す事に慣れてくると、この様な節がついてきてしまう。それがプロっぽいと考えてわざとやっている人もいるようだ。でも【あなたは普段そんな風に話していますか?】と質問したくなる。これは誰でも陥りがちな癖なので、私も一番恐れている。時々自分のしゃべりを冷静にチェックすると、ありがちなフレーズに限って節がついている事に気付き、背筋が寒くなる事がある。

 自分が常に主役になってしまう司会者は気分が悪くなる。披露宴はバラエティー番組ではないのだから…




 
私なりにこだわっている事

 有名人でもなくまだまだ新米の私が、偉そうに他人の批判ができる資格は無いのですが、どうしても気になってしまう。

 目標としているのは、常に自分の普段の話し方で話すこと。普段の会話とは発声も声質もスピードももちろん違うが、自分の気持ちを伝える手段である事を忘れない事。選挙カーやデパートのアナウンスからは何も伝わって来ない。

 そして語りすぎない事。ラジオの実況放送とは違い、全員がドラマを目の当たりにしている。わかりきっている事を話してもただうるさいだけ。素直な言葉で皆さんの気持ちを代弁してあげる程度で充分。司会者としては間が空いてしまうのはとても怖いものだが、余計な話をするのなら間が空く事を選ぶ。

 最後に自分の言葉を聞いてもらおうと、まくし立てない事。会場の心地よいBGMになりたい。お開きの後に【楽しいパーティーだった、気持ちの良い司会者だった】と言って貰えたらそれでいい。



 
一言にかける

 
プロとしてお金を頂く為には、やはりどこかで【さすがだな】と思わせないといけない。それはたった一言。たとえば開宴の挨拶。たとえば誰かがスピーチを終えた後の一言。気の利いた一言がきらりと光っていればいい。避けられないトラブルが起こり、進行に支障をきたした時の一言。たとえばカラオケの音が急に出なくなった時。最後に新婦がお手紙を読もうとしているのに、お母さんがトイレに行ってしまっている時。とっさに出る一言が温かく誰もが共感を持てればいい。

 その一言を武器に、自分の持っている雰囲気や声質の良さ・とびっきりのジョークを駆使して、これからも頑張って行きたいと思う。

 慣れれば緊張はしても震えは止まる。でもいつまでもこの気持ちだけは忘れないでいたい。…ちょっとカッコ良すぎたかな。本当はこのやり方しかできないだけです。


MC's Soliloquy

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