業としての難しさ

経験を積めば積むほど難しい商売の『プロ司会者』。その難しさの所以をお話します


 
プロ司会者の難しさ

 
はっきり言ってしまえば司会なんて誰でもできる。おそらくこれをお読みの方でも友人の披露宴の司会などを経験した方もいらっしゃると思う。だからこそ私はプロです、お金を下さいというのが難しい。同じく披露宴で活躍するピアノの奏者なら、資格を持っているし人にはできない技術もある。誰にでもできる事だけに出席者と言う敵は、必ず【あんなの俺にもできるさ】程度に考え、司会者の粗を常に探している。そんな観客の前で声だけを武器にさすがプロだなと感じさせなければならない。

 それだけではない。司会者は人気商売。お客様に指名してもらえなければ仕事も来ない。指名してもらう為には会場の担当者の推薦が必須条件。常に会場のスタッフ達の冷酷な評価も下されている。ようやく頂いたお仕事も2度と依頼が来なくなる。逆にここで【良い司会者】と評判になれれば指名が殺到する。





 
司会者は雇われマダム?

 
司会者にあこがれる人は、自分の思い通りに語り、鮮やかに披露宴を進行する事を夢見る。しかし現実はまったく違う。司会が何か一言発するには会場のキャプテンのキューを待たなければならない。新郎新婦や出席者達はこの事を知らず妙な間が空いてしまうと【あの司会者下手だな。間が悪い】と陰口を叩かれる。そして披露宴に関する責任もかなりの比率で負わされる。

 自分が主の顔をしているが、身分はただの雇われマダム。こんな状況で何かトラブルがあれば【話で間をつなげ】と指示されてしまう。披露宴はお酒が入るし、かなりの人数が集まるパーティーなので、何が起こるかわからない。良い司会者とはこんなとっさの状況で、誰もが流石と思わせる気の利いた一言が言える人なのかもしれない。

 だからこそ司会者達は、声だけでは無く、話しのうまさだけでも無く、状況判断や気転、自分から発せられる雰囲気、すべてを総動員してたくさんの敵に立ち向かう孤独な人たちなのである。皆さんもう少し司会者を温かい目で見てく下さい。

 しかしお金を頂いて【ありがとうございました】とお礼を言われる職業はあまり無い。そういった意味ではすばらしい仕事なのかも知れない。そして何より披露宴には常にドラマがある。とても人間臭いドラマが。それをすぐそばでいつも見ていられてその上報酬もいただけるのだから、やっぱり良い職業なのかな?

MC's Soliloquy

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